
絶縁油PCB採取から分析まで一貫してサポート
PCB含有の有無を明確に
メーカー照会や分析により、法令に基づいた分類・対応をサポートします。
調査から分析まで一貫対応
現地確認・採油・試料前処理・分析・報告書作成までワンストップで対応可能です。
有資格者が対応
PCB調査士などの専門資格を有するスタッフが現地で安全に作業を行います。
確かな分析技術
GC-MSなどの装置を用いて、信頼性の高いデータをご提供します。
①こんなお悩みありませんか?
- ✅ 工場や作業場に眠ったままのにキュービクル・変圧器・コンデンサー・遮断器等がありなんとかしたい。
- ✅ PCBが含まれているか確認したいが銘板がどこについているか分からない。銘板が付いていない。
- ✅そもそも何の装置かも分からない機器や装置がある。どこに相談したらいいかもわからない。
- ✅30年以上経過した溶接機、X線装置、エレベーター等の昇降機、モーターも対象だと聞いたことがある。
②処理費用軽減制度(中小企業者等対象)
一定条件を満たす中小企業者は、PCB廃棄物の分析費用・処理費用に対し助成を受けることができます。
■ 助成対象経費
区分 | 助成対象 | 補足説明 |
① 分析費用 | 低濃度PCB含有の有無を判定するための絶縁油等の分析費 ●試料採取 ●分析 | 助成対象経費の2分の1の額 |
② 処理費用 | 低濃度PCB廃棄物の無害化処理費用 ●収集・運搬(積込み・積下しを 含む)に要する経費 ●漏えい防止措置に要する経費 ●処分に要する経費 | 助成対象経費の2分の1の額 |

🔶絶縁油分析の重要性
絶縁油分析の重要性(長期保管機器対象)
- 昭和期製造のコンデンサー・トランスには、PCBが使用されている可能性があります。
- PCBは環境汚染物質として法的に厳しく規制されており、処分・保管・運搬に特別な手続きが必要です。
- 外見だけではPCBの有無は判断できず、分析による確認が必須です。
✅ 分析でPCBが「不検出」であれば、通常の産業廃棄物として処分でき、コストと手間を大幅に削減できます。
事業者の目的 | 絶縁油分析による メリット |
---|---|
PCB含有の有無確認 | 処分費・手続きの合理化 |
劣化状態の評価 | 安全性確保・保守判断 |
処分方法の選定 | コンプライアンス対応 |
助成金対応 | 補助金取得に活用 |
行政対応 | 報告資料として信頼性担保 |
EMATECでは、各種法令に準拠した絶縁油分析サービスを提供し、絶縁油採取から分析まで一貫したサポートでお客様の安全管理をサポートいたします。
🧭 絶縁油分析のタイミング
長期保管品の廃棄・更新
新たに倉庫・屋外で保管中の機器を整理するタイミング
法定報告前や補助金申請時
所内の安全監査・ISO対応時適切な廃棄物処理による環境保全
③EMATECの分析の強み

確かな分析技術
- 絶縁油採取から通常2週間で結果をお届けします。緊急の対策が必要な場合も迅速に対応いたします。
通常2週間で 結果報告

ワンストップ対応
- 絶縁油採取から分析結果報告までをワンストップで対応。別々の業者に依頼する手間を省き、一貫した品質管理を実現します。
採取から分析まで一括対応

資格者による安全な採取
- PCB調査士などの資格をもつ当センター専門スタッフが安全かつ正確なサンプル採取を行います。
専門資格保有者が対応
④分析の流れ
お電話またはメールフォームでお気軽にご連絡ください。
ご要望を丁寧にヒアリングします。
必要に応じて現地確認を行い、作業内容と費用見積りをご提示します。
銘板情報(製造年・型番・製造番号など)からPCB使用の可能性をメーカーに照会します。
資格を持つ作業員が採取し、PCB・鉛・クロムなどを高精度に分析。
分析結果により「高濃度」「低濃度」「非含有」を判定します。
分析結果をレポートでご報告し、必要に応じて処理・対応方法をご提案します。
※納期短縮をご希望の場合は事前にご相談ください。
判定結果により、分類や処理方法が異なります。
下記の表をご覧ください。
判定結果 | 使用中の分類 | 廃止後の分類 | 処理区分 |
---|---|---|---|
高濃度5,000mℊ/kgを超える | 高濃度PCB含有電気工作物 | 高濃度PCB廃棄物(都道府県保管届提出) | ⇒処分期限は既に終了※要相談!!※ |
低濃度0.5mℊ/kgを超える~5,000mℊ/kg以下 | 低濃度PCB含有電気工作物 | 低濃度PCB廃棄物 | ⇒無害化処理施設へ※処分期限は2027年(令和9年)3月31日まで |
非含有、ND、不検出 | PCB非含有電気工作物 | 産業廃棄物として処理 | 産業廃棄物 |
※内容や状況により変動する場合がございます。お急ぎの場合はご相談ください。
⑤実績と対応エリア
🔶豊富な実績 × 全国対応
EMATECでは関西エリアを中心に、様々な地域での絶縁油採取実績があります。
- ✅ 関西圏を中心に全国で広く多数対応
- ✅ 500件以上、
- ✅ 対応機器:コンデンサーなど
これまで多くの絶縁油採取・分析を実施してきました。 様々な現場状況に柔軟に対応し、お客様から高い評価をいただいています。
絶縁油採取・分析実績
500 +
🔶主な実績地域
- 📍関西エリア (大阪府、奈良県、 京都府、 和歌山県、兵庫県、滋賀県)
- その他地域
遠方での採取作業も柔軟に対応いたします。お気軽にご相談ください。

🔶PCB含有電気工作物とは
PCBは強い絶縁性・耐熱性を持つことから、過去にさまざまな電気工作物に使用されてきました。現在は製造・使用が禁止されており、適正な処理が法律で義務付けられています。
高濃度PCB含有電気工作物
以下の12種の電気工作物に該当し、絶縁油中のPCB濃度が0.5%(5,000ppm=5,000mg/kg超)を超えるものです。
変圧器 | 電力用コンデンサー | 計器用変成器 | リアクトル |
放電コイル | 電圧調整器 | 整流器 | 開閉器 |
遮断器 | 中性点抵抗器 | 避雷器 | OFケーブル |
低濃度PCB含有電気工作物
同じく12種の電気工作物に該当し、高濃度に該当しないもので、PCB濃度が0.00005%(0.5ppm=0.5mg/kg超)を超えるものです。
参考リンク:経済産業省 PCB含有電気工作物について
これら以外の施設でも対応可能な場合がございます。お気軽にご相談ください。
⑥ EMATECの専門技術・機器紹介
安全かつ迅速なPCB採取と高精度分析で、 多くのお客様から信頼をいただいています。お気軽にご相談ください。
🔶 高精度な分析機器
EMATECでは、最新の分析機器を用いて高精度な分析を実施しています。 専門的な知識と経験を持つスタッフが、正確な結果をご提供します。


◆ガスクロマトグラフ質量分析計(GC/MS)
PCBなどの有機化合物を高感度で検出する装置です。微量PCBも正確に分析し、法令基準との適合性を確認します。
✅ 分析手法は「絶縁油中の微量PCBに関する簡易測定法マニュアル」(環境省)準拠
✅ 適切な試料の前処理
✅ 高い精度と信頼性を確保しています。
🔶資格保有者による絶縁油サンプリング技術
EMATECでは、絶縁油採取作業に必要なすべての資格を保有したスタッフが作業を行います。 法令遵守と安全管理を徹底し、PCB調査士、特定化学物質作業主任者をはじめ、鉛作業主任者、有機溶剤作業主任者、フルハーネスなどの必要資格を保有した専門スタッフが安全に採取作業を行います。

PCB調査士
PCB廃棄物処理の安全確保と環境汚染防止を担う認定資格者 (JPTA認定)
特定化学物質作業主任者
特定化学物質障害予防規則に基づく作業の安全管理を担当する資格者
有機溶剤作業主任者
有機溶剤中毒予防規則に基づく 作業の安全管理を担当する資格者
フルハーネス型安全帯特別教育
高所作業での安全帯使用に関する 専門教育を受けた技術者
建築物石綿含有建材調査者
石綿作業主任者
石綿障害予防規則に基づく作業の 安全管理を担当する資格者
鉛作業主任者
鉛中毒予防規則に基づく鉛作業の 安全管理を担当する資格者
大手企業・官公庁の安全基準にも対応
厳格な安全管理と資格保有者による作業実施で、お客様の安全基準を満たします。
⑦ 分析事例紹介
EMATECでは、全国各地の絶縁油分析を実施してきました。以下に代表的な事例をご紹介します
ケース①:古い電気機器から高濃度判明
背景:長期保管されていた機器を撤去する前に絶縁油を分析。
結果:PCB濃度 15,000mg/kg → 高濃度に該当。
対応:特別管理廃棄物ルートで処理計画を見直し。
センター支援:監督機関との協議・保管方法のアドバイスを実施。
ケース②:蛍光灯安定器の表面ふき取り
背景:改修に伴うリスク調査でふき取り検査を実施。
結果:表面から高濃度相当のPCBを検出。
対応:建材への影響も考慮し、工法や除去計画を再検討。
センター支援:現場説明に同行し、行政対応文書の作成も支援。
ケース③:設備更新前の油から高濃度
背景:設備更新に伴い、油を念のため分析。
結果:PCB 12,000mg/kg → 高濃度に該当。
対応:搬出手続・事前調整・保管届の提出が必要に。
センター支援:搬入施設との調整・行政への説明同行を実施。
ケース④:低濃度だが処分受入れ拒否
背景:低濃度(0.3mg/kg)の分析結果を得て廃棄を依頼。
課題:処理業者が「念のため受け入れ不可」と回答。
対応:受入可能な処理業者を再選定し、処理区分を説明。
センター支援:分析結果の解釈補足、処理業者との連絡調整を代行。
ケース⑤:低濃度でも複数物件で不安拡大
背景:廃棄予定機器5件すべてで「微量PCB検出」あり。
課題:一部処理業者が全件まとめて高濃度扱いを提案。
対応:個別案件として廃棄できるよう、案件ごとに解説書を作成。
センター支援:排出者側の社内説明資料も作成支援。リスク評価文書も提供。
⑨よくあるご質問
絶縁油採取から分析結果が出るまでどれくらいかかりますか?
🧑🔬通常2週間(最短は5日(実績))ほどです。現場状況や分析項目によっては追加日数をいただく場合もございます。
高濃度PCBと低濃度PCBの違いは何ですか?
🧑🔬高濃度PCBは絶縁油中にPCBが0.5%(5,000ppm=5,000mg/kg)を超えて含まれるものを指します。低濃度PCBは0.00005%(0.5ppm=0.5mg/kg)を超え、0.5%(5,000ppm=5,000mg/kg)以下に該当するものです。分類により処理方法が異なります。
地方の現場にも来てもらえますか?
🧑🔬はい、全国対応しております。
どのような有害物質の分析に対応していますか?
🧑🔬PCBの分析に対応しています。その他の有害物質(鉛、クロム等)についてもご相談ください。
分析結果はどのような形式で提供されますか?
🧑🔬正式な分析報告書をPDF形式と印刷物でご提供します。報告書には分析方法、結果、法令基準との比較、対応方法の提案などが含まれます。
費用はどれくらいかかりますか?
🧑🔬施設の種類、規模、採取箇所数、分析項目などにより費用は異なります。まずは無料相談をご利用ください。
処理費用に対して補助制度はありますか?
🧑🔬はい。中小企業等を対象に、PCB廃棄物処理費用の一部が助成される制度があります。対象条件や申請方法については、こちらをご覧ください。
PCB非含有と判定された場合の処理方法は?
🧑🔬PCBが含まれていないと確認された機器は、通常の産業廃棄物として法令に従い適正処理が可能です。ただし、書面での証明が必要なケースもあるため、分析報告書が重要となります。。
PCBが含まれているかどうかは、どうやって判断できますか?
🧑🔬電気工作物に貼られている銘板情報(製造年・型番・製造番号など)を基に、製造メーカーに確認を行います。それでも不明な場合は、絶縁油を採取して化学分析によりPCBの有無を判定します。
⑩PCB廃棄物に関する重要情報
PCB廃棄物の処理期限
PCB含有機器は、法令に基づき期限内に適正処理が義務づけられています。未処理のまま保管を続けると、罰則対象となることもあります。
- 高濃度PCB:処理期限はすでに終了(特例処理認定制度あり)
- 低濃度PCB:施設ごとに最終処分期限が設定されています

低濃度PCB廃棄物の処理期限
📌2027年(令和9年)3月31日まで
📌PCB特別措置法に基づき適切に処理する必要があります。 期限内に処理が完了しない場合、法令違反となる可能性がありますので、 早めの調査・対策をお勧めします。
低濃度PCB廃棄物は、PCB特別措置法に基づき適切に処理する必要があります。 期限内に処理が完了しない場合、法令違反となる可能性がありますので、 早めの調査・対策をお勧めします。
PCB濃度 | 分類 | 処理方法 |
---|---|---|
5,000mg/kg超 | 高濃度PCB含有廃棄物 | 📌高濃度PCB廃棄物はすべてのエリアで、処分期限を終了しました。 ※自治体やJESCOに要相談※ |
0.5mg/kg超~ 5,000mg/kg以下 | 低濃度PCB含有廃棄物 | 無害化処理認定施設等での処理 📌処理期限2027年3月31日まで |
0.5mg/kg以下 | 通常の産業廃棄物 | 産業廃棄物として適正処理 |

⑪基準・法令情報
絶縁油分析に関連する主な基準や法令情報をご紹介します。 詳細なご説明が必要な場合は、お気軽にお問い合わせください。
労働者の健康障害防止に関する基準
有害物質 | 基準 | 適用 |
---|---|---|
PCB | 1%を超える(10,000 mg/kg) | 特定化学物質障害予防規則 |
廃棄物の処分に関する基準
有害物質 | 基準 | 適用 |
---|---|---|
PCB | 5,000mg/kg超 | 高濃度PCB含有廃棄物 |
5,000mg/kg以下かつ0.5mg/kg超 | 低濃度PCB含有廃棄物 | |
0.5mg/kg以下 | 産業廃棄物 (PCBは含有していない) |
※上記は主な基準・法令情報です。最新の法令情報や詳細については、お問い合わせください。
備考・注記
このページの情報は経済産業省・環境省の公開情報を参考に構成しています。